日韓のフィジカル特性
「韓国人選手のスピードやパワーは日本人選手に比べて段違いに高い。トレーニングの中でフィジカル系の内容が日本とは比べ物にならないほど多いのがその一因でしょう。
正直、『この国にはフィジカルコーチはいらないな』と思ったほど。日本では選手を追い込む練習を多くしていましたが、
韓国ではむしろブレーキをかけ、コンディションを整えるのが僕の仕事のメインですね。
彼らの身体能力が高いもう1つの要因が食事。炭水化物摂取の比率が多い日本人と違って、韓国人はタンパク質を多く摂るので骨格がガッチリしている。
ウチの選手も週3〜4回は焼肉を食べてますから。そういう面は日本も参考にした方がいいかもしれません。
ただ、そのフィジカル能力を使いきれていないのが韓国人の問題。身体能力をより効果的に発揮できるような股関節の使い方やステップさばきなどを身に付けさせたいと考え、
工夫を凝らしてきました。2手3手先を読んだ応用力が求められる動きも苦手としているので、判断が伴う内容を盛り込んだ練習も多くしています」
と菅野コーチは日韓のフィジカル特性とトレーニング方法の違いについて説明する。
FCソウルにとっては近年、韓国勢がACLで抜群の強さを見せているのもプラス材料といえる。この好成績は決して偶然ではないと菅野コーチはあらためて強調する。
「韓国の選手はボールを挟んだ局面で際立った強さを発揮します。1対1の体の寄せ方、ボールを奪うか奪わないかの駆け引きはJより明らかに上。
日本の選手は守備で間合いを空けすぎる傾向が強いと思います。まずインターセプト、次に相手を振り向かせない、そして相手を遅らせる……というのが守備の3原則ですが、
今のJリーグでは相手を振り向かせるのが当たり前になってしまっている。そのあたりがアジアで苦戦する要因なんでしょう。
サイドでの寄せも日本の選手は甘いところがある。相手に余裕を持ってクロスを上げられてしまったら、高さで下回る日本勢はどうしても失点が多くなりますね。
基本をおろそかにしてるから守備崩壊になるんだと思った 修正は簡単かもねw
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